果てしなくアホくさい映画 | ばかだよねぇ... |||リターンズ|||

果てしなくアホくさい映画

普段、そんなに映画を(しかも映画館で)見る方じゃないんだけど
なぜか見たい映画が重なったんだよね。

っていうことで1本目は下に書いためっちゃコワい「オープン・ウォーター」
2本目は真逆なテンションの「イン・ザ・プール」

友人に映画2本見る!ってメールしたら「両方水だね」って、笑。
ほんとだ、気づかなかったよ。

「イン・ザ・プール」は私の大好きな直木賞作家、奥田英朗氏の人気シリーズ。
トンデモ精神科医の伊良部とそこに通うっちょっとヘンなビョ-キにかかっちゃった患者とのコメディ。
奥田英朗さんの作品は本当に面白くて、タッチが実にゆるくてアホなんだよね。
この人の作品はどれも筆力にすごくパワーがあって一気に読み干してしまいます。

ってことでこの「イン・ザ・プール」が映画化されると聞いたとき、そのことですでに笑っちゃったんだけど、このトンデモ精神科医を誰かやるのかっていえば、なんと松尾スズキさん!!!
もうね、見る前から『この人しかいないっしょ!』っていうほど期待大でした。

伊良部医師は、言動がまるで小学生のよう。「や~い、バーカバーカぁ」みたいなレベルのテンションで、患者が「もしかしたらこいつよりはましかも」と思ってしまうほど。
慢性的に体の一部が勃ちっぱなしになってしまう男性には切実なビョーキになってしまうのがオダギリジョ-。出演時間の半分以上、一部に●が入ってる状態です、笑。
ガス消した? 鍵閉めた? と何をやっていても何度確認しても心配で仕方なく手につかなくなってしまうルポライターを市川実和子。
ストレス発散のためにはじめた水泳にハマり過ぎて依存症になってしまったエリートサラリーマンを田辺誠一。

わきを固めるのが
「脚本は渾沌としているのに演技はとぼけてる」岩松了をはじめ、きたろう、森本レオ、田中要次、ふせえり...などなど個性派ぞろい。
そして脚本と監督を担当するのは「ごっつうええ感じ」「トリビアの泉」「笑う犬の生活」などテレビ界でも大活躍の三木聡氏。
原作が気に入っている作品の映画化はどうしても原作の素晴らしさや自分の中でできあがってしまった主人公象ができあがりすぎていて、見るとがっかりしてしまうことが多いのですが、この作品は松尾スズキの抜群にハマった伊良部っぷりに大満足。
内容が分かっているのに新鮮な気持ちで大爆笑、気分もすっきり爽快!

ここに遊びにきて下さるかたって『ゆる~い脱力系』お好きな方が多いと思うので、是非是非見て頂きたい!

....と思ったんですが、東京では新宿1館のみ(幕張、橋本でもやってますが)、しかも『明日まで』orz
早く見に行っていればみなさんにお勧めできたのになぁ.....

ちなみに宇都宮、北海道、その他では上映中。
これから上映予定の地方もたくさんあるようですので、地元で上映されている方はぜひ映画館に足を運んでみて下さい。
お勧めです!